『酒蔵紹介』
中谷酒造のある番条町は大和郡山市の南東郊外に広がる農業地帯にあります。番条は、佐保川と菩提仙川の合流点にあり、以前は河川交通の拠点として郡山や奈良県 北部の経済を支えて参りました。中城村出身の人気力士・鈴鹿山新七は西隣の番条村に居を構え、その長男磯次郎は家督を継ぎ後に鈴村の姓を名乗ります。次男又次郎が嘉永6年(1853年)に酒造りを始め、安政3年(1856年)に独立し向かいに家を構えました。安政5年には柳沢藩御用商人となり、苗字帯刀を許され中谷を名乗りました。番条町で佐保川に合流する菩提仙川の上流に清酒発祥の地と呼ばれる正暦寺(しょうりゃくじ)がありますが、その全盛期に作られた備前焼の酒壺が幾つか中谷家に伝わっています。創業時に酒屋株と共に受け継いだものと思われます。中谷家の家宝です。
『現在の酒造りの近況について』
我が社は、正しい清酒造りにこだわっています。
米不足の時代を経て、食の多様化・国際化の時代を迎えています。香辛料や油を多く使った料理が増えるにつれ、それに合ったアルコール飲料が多く消費されるようになりました。一方、あっさりした日本料理と共に発達してきた清酒は、消費減に見舞われています。こんな時代だからこそ、米を蒸して造る伝統製法 を守り、混ざりけのない「純米」清酒を大切にします。それが正しい清酒の道と信じるからです。
『和酒フェスへお越し頂くお客様への一言』
少人数で、数値管理による正確な酒造りを行います。味と香りの調和した食中酒、お楽しみ下さい。
■中谷酒造株式会社
http://www.sake-asaka.co.jp/
■酒蔵のご当地情報
http://www.yk-kankou.jp/